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238.逆転法廷 : ★★★☆☆ ロイ・シュナイダー出演。 近未来の裁判システムのチャレンジとして、敏腕プロデューサーがTV 番組として裁判を行い、視聴者の投票によって判決を下すことを企画 する。 カリスマ主婦が、インド系?青年に襲われ殺害された。犯人は逮捕さ れその裁判の様子と陪審員に代わり、視聴者に投票をさせて裁定を下 す番組が始まった。弁護士は大学教授が担当し、犯人は被害者の異常 な要求の中、間違ってナイフで刺してしまったという。事故であるな らば死刑は避けられると確信した弁護士は、新たな証人も見つけ裁判 に臨んだ。ところが裁判の最終弁論のときに、新たなビデオが証拠と して提示された・・・。 アメリカではやりかねない、過激で主観的な裁判を想定していて、な かなか見ごたえがあった。ただし裁判の流れが、やけに物語めいてい るので、あっという間に裁判が終わってしまう感じがする。 死刑までのスローなシーンが、流れるようなメロディーと共になんと もいい感じだった。 239.フリーダムライターズ : ★★★☆☆ 教育に燃えて高校に赴任してきた新米女性教師が、人種対立をベース に荒廃していた学校の教室を、日記帳によって変えていく感動ヒュー マン作品。 メキシカン、黒人、アジアン、白人と学校の外では「戦争」をしている 人種対立が、学校の中にもあった。そこに赴任してきた国語教師ミスG は、希望の授業とは裏腹に、生徒達との確執、先輩教師達のあきらめを 目の当たりにする。試行錯誤で彼ら達の関心を引こうと日記帳を配った。 そこにかかれていたのは、暴力や恐怖、怒りや希望だった。教師は、対 立する生徒達を「それではホロコーストと同じだ」と生徒達に説く。彼 らはその意味も知らず、興味を持つようになる。やがて日記帳を通じて 生徒達に変化が現れてくる。 募金により「アンネの日記」のアンネを匿った女性を、オランダから呼 んで話を聞いたり、フリーダムライターズとして本を出版する計画まで クラス全員の総意で実現しようとしていた。 実話に基づいた話であり、生徒らの過酷な生活や行き方が、妙に心を揺 さぶった。私心を殺して体当たりのミスGは、今でもフリーダムライタ ーズの出版を行っている。心を開く展開は、ちょっと早すぎる流れであ ったが、感動を与えてくれてウルウルした作品だった。 240.パッチギLOVE&PEACE : ★☆☆☆☆ 1970年代、東京に住む在日兄妹と不治の病の息子をめぐる物語。 不治の病の息子を治そうと、病院を転々とする兄は、在日朝鮮人の差 別の中、喧嘩に明け暮れる日々、明るさと情熱を常に持ちつづけてい た。妹は焼肉屋でスカウトされて、芸能界に入るがやはりここでも在 日の差別があり、経歴なども捏造を薦められていた。 彼らの父は、戦時中日本軍に徴用されそうになったが、船で南方に逃 げ出し、アメリカ軍の攻撃の中、生き延びて日本にたどり着いた。そ んな経緯もあって、兄は妹の出演した映画には、相容れない気持ちが くすぶっていた。 迫力のある喧嘩や生活感を感じる作品だが、あまりに在日・・・を強 調しすぎているような気がする。それは今だからかもしれないが、知 らないことへの恐怖がお互いそうさせていたのかもしれない。 241.リーピング : ★★☆☆☆ 宗教的儀式や迷信を科学的に解明する女教授のもとへ、ある町の男が 助けを求めてやってきた。町の少女が兄を殺したせいで、川が真っ赤 に染まっているというのだ。町長は、旧エジプト紀に記載された10の 災いの始まりであり、少女がその原因を作ったと、町民をあげての少 女探しが始まる気配だった。その町民たちを科学的に説得してほしい との依頼であった。 町に入って調べてゆくうちに、第二、三の災いが起こり始める。カエル の異常発生と死亡、イナゴの集団、昼の暗闇、ブヨやハエの異常発 生、原因不明のイボなどなど。当初は科学的な説明が可能であったも のの、川の水が人間の血液であるとの分析結果を知るに至り、底知れ ぬ恐怖を調査グループを押しつぶす。 丁寧に作ってある作品であり、主人公がたまたま最近見た「フリーダム ライターズ」の女性教師役であったのも好感が持てた。 ただどうしてもキリスト教とデビルとの関係など、日本人にはしっくり こない宗教観からわかりづらく、未消化な部分が否めない。まだ物語は 続きそうだ。 242.イレイザー : ★★☆☆☆ SF作家とその婚約者がバカンスと講演会を兼ねて、ある島にやってきた。 主催者からの手厚いもてなしに、幸せの絶頂にいた二人であったが、そ の婚約者が飛び降り自殺をする。 同じような事件が、その島で7件起こり、その内店先の日よけに落ちて一 命を取り留めた女性が、その異常さに気が付く。携帯に電話を受け、あ る音楽を聴くと生きているのが辛くなったというのだ。 やがて犯人からの連絡があり、これは作家の作品をヒントに自分の研究 の成果を小説にしたく始めたものだと言われる。 危険な一本物DVDであったが、なかなか深みがあって楽しめた作品。 ロケ地であるマヨルカ島も、青の洞窟のような鍾乳洞のある洞窟も行っ てみたくなる。自殺未遂した女性が、妙にドラッグやってるっぽいのが 話を複雑にしたのかも。 243. GOAL2 : ★★★☆☆ GOAL三部作の二作目。貧困の生活から、サッカーによって見事に這い上 がったサンティは、ついにクラブチーム最高峰のレアル・マドリードに 移籍することが出来た。 しかし恋人と離れて暮らす毎日や、セレブとの社交、プロモーターとの 別れなど、成功とは裏腹にサンティの心に重くのしかかってくる。 また別れた母との再会や、弟との出会いなどを引きずりながら、ヨーロ ッパチャンピオンを決める試合に出場することになる。 お金が生み出されるスポーツの一つ、サッカー選手の妙にセレブな生活 がうらやましく、脆い感じがした。サンティの活躍シーンは、熱くなる が、最終戦でのロングシュートの表現方法はまるで少林サッカーのよう で、ちょっとわざとらしい。それにしても、スター選手とどんな風に合 成、あるいは撮影したのか、違和感なく見ることができた。 最後のスタッフロールの中で、出演者と役名のところが、「HIMSELF」 (本人)という羅列が面白い。
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